10.4.11

反原発デモに行ってみた

四月十日の十三時から、芝公園から大手町駅までを反原発デモがあるとtwitterで知った( http://410nonuke.tumblr.com/ )。同じ都内の高円寺ほか、札幌、鎌倉、名古屋、富山、京都、広島、沖縄、そして海外各地で同様のデモ。同日ではないか集会もあるという。

原発反対と考えていながら何もしないのでは口先だけの御仁になるし、権力に「声なき多数は支持」と都合よく解釈されかねない。それは厭なので(それだけの理由だが)、思いつきの飛び込み参加をした。

せっかくの好天、花見もかねた。増上寺の桜は美しかった。木々の緑と桜花を鐘ごしに観ると、視界は狭くなるが、人の混雑も隠れて良かった。

日本能率協会と正則高校の脇にある芝公園の一角が集合場所との情報だったので、そちらへ向かう。地下鉄に乗り込んだときから、旗竿を持った人や原子力マークのマスクをした人がいて、そのしっぽに着いていけばよかった。集合場所は人だかりと、たっぷりの警官がいた。

労組や市民団体の幟があったほか、関心の高そうなおばさん連中、女子大生なんかは、自分と同様にネットで見て、というおもむきだった。比率としては半分ずつぐらいだったのではないか。自分も何も考えていなかったので、約五キロの行程を歩くのに革靴だったし、もちろん手ぶらだった。「原発をとめよう」というシンプルなA3の紙を配っていたので、それを持って歩いた。自分は列の後半にいたようだった。スピーカーごしのかけ声はあったりなかったりで、巧い下手があった。丁寧に声出しをしている人もそうでない人もいた。素人の寄り合いのエリアにいたのだろう。だから、変に気疲れせずに済んだ。集まった人数は主催団体「フクロウの会」発表で2,500人。

晩八時前、デモに行ったことも忘れてぼんやりテレビを観ていた。選挙速報が始まると、そういえばとにわかに気が急いた。当確の一発目で石原が出たときは、日曜の夜のくつろぎをぶちこわそうとする下劣で悪趣味な茶番が始まったのかと思った。福井県知選も原発推進派の現職が早々に当確。何も変わらない結果に、思考停止した日本はもう変わらないと失望した。

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