これらトリックスターたちを個別に分析する詳細さにもかかわらず、
立ち現れてくる役割が、なんという類似に貫かれていることか。
彼らは権力を徹底的に相対化しそこから逃れながらも権力を有し、
意味をずらしながら無限の意味を振りまき、文化を生み出す。
そして中心は周縁となり、老人と子供が合一し、汚物は恵みとなり、
王は嘲笑を受けながら殺され、時空は軽く飛び越えられるのだ。
王は嘲笑を受けながら殺され、時空は軽く飛び越えられるのだ。
創造とは「ずらし」のことであり、
異端が中心に置かれたマツリゴト(政)こそ権力構造。
まさに、莫迦と天才は紙一重。
間に挟まれたるは、目盛りに閉じ込められて正規分布状に配された凡庸ども。
ラスコーリニコフは端にいたかもしれないが、やはり尺度を超えられなかった。
そして……人類が二元論を超えるというのは、夢のまた夢なのだろうか。
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