中世、権力と結びついて世界を停滞させたキリスト教から
いかにして科学は萌芽したか。
信仰を司る役割を牛耳った聖職者たちが、
庶民の盲目的な信仰をいかに都合良く切り売りしたか。
ラテン語とロマンス諸語との分離が象徴するような
理論と現実の乖離を放置した結果なのか、
教義、理論、伝承の巨大な複合体と化したために
至るところに聖への落とし穴が開いたためか。
魔女および魔女裁判とは、現代アメリカのパラノイア的病理との
重なりを見出さざるを得なかった。
一つの風潮、一つの世論、一つの判断基準が絶対的に人々に君臨し、
逸脱を許さないまま廻転してゆく。
そして逸脱はほんの些細なところにも適用され、
万人が疑心暗鬼を生じる過程。
逸脱者への恐怖の助長と、基準の厳格化の、無限ループ。
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