エピソードの断片とそれに対する徒然な解釈を織ってゆくような、
章立てをかなり区切ってゆくようなこの書き方って、
明らかに村上春樹の初期二短篇の影響を受けている。
もっとも、そのことと内容とは、あまり関係はない。
この文章は小説だが、あらすじを語るのは無意味というか無謀だ。
それでも知りたい人もいるかもしれないから、
一応書いておこう。こんな感じだ。
「さようなら、ギャングたち」が主人公の名前で、
その名の通り、ギャングたちと劇的な別れを告げる。
はい、これがあらすじ。
あらすじというか、あらすじ群の主な一本…?(笑)
この小説はとても文学的。というか、「文学」学的。
例えば、ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』の引用を見つけて、
ちょっとテンションが上がった。
かつて読んだ同作者の『ジョン・レノン対火星人』よりは摑めたような気がする。
次は『優雅で感傷的な日本野球』を読もうかな。
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