泉鏡花「高野聖」
高僧が煩悩をお上品に丸出しにして出くわしたお伽話、というか。
耽美的だが、その耽美がけっしてお上品でなく、
籠る自然の草いきれなところがよかった。
石川淳「佳人」
読みにくいし、そう読んでいて面白くもなかった。
だが、思い返すと、一読では駄目だな、と思う、そんなブンガク。
単なる記録っぽいけど、実際はかなり、
文学や藝術というものに対してメタなものがあるように思った。
1930年代の文学ってのは、なんでこう、
グロいものをちょびっと裏に秘めてるんだろう。
それが時代閉塞ってやつなんだろうか。
…………じゃあ、現代って………?
明日は荒川区に、来月は福岡県に行く。
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