法事のため小倉に行って、今日帰宅した。
帰路の飛行機からの景色がおもしろかった。
人口比から推して大した大きさではないという予想は裏切られ、
福岡空港から飛んで俯瞰する福岡市街は、
仙台の二倍以上は確かにあった。
それは街の賑わいを実際に歩いてもそうだった。
これまで訪れた国内でもっともアジア的な雰囲気がある街だと思う。
そして、そんな土地の記憶の残り香を嗅ぎながらぶらつくのが好きだ。
小倉は血の濃そうな雰囲気があった。
駅や小倉城の周辺はそんな過去と絶縁するような小綺麗さだったが。
そこには父方の墓があり、生き別れた故郷であり、
仮に1945年8月9日に曇天ではなかったら私はこの世にいない。
帰路の飛行機からは、伊豆諸島の伊豆大島、利島、新島が見えた。
しばらくして房総半島の上空に至り、
九十九里浜を見晴るかしながら次第に高度を下げ、
再び海上に出て、台場の脇をすり抜けて羽田に着いた。
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