15.8.10

北野武『菊次郎の夏』

ヤクザ映画ではないが、間あいの取り方がやはり良かった。
終盤、キャンプで遊ぶシーンは、『ソナチネ』に似ている気がした。
底の張り詰めた雰囲気はなく、もっとユーモラスだったとはいえ。
これも一つの大きな間あいだ。

菊次郎って少年の名前じゃなくておっさんのほうなのか。
人々が奇妙に繋がる、その別れの挨拶がすべて「またね」だったのが良かった。
おそらくはもう二度と会わないだろうのに。

0 件のコメント: