4.11.08

『藤原氏千年』『女装と日本人』

どちらも講談社現代新書。

前者。
藤原氏という新興にして繁栄の極みを体験した一氏族とその周囲を描く歴史の要約で、
こういう切り口の日本政治史も一つの形かと思った。
部族、氏族そして一族(=家)という三者の相違、歴史的発生過程が、
自分にとっては勉強になった。

後者。
前半は、日本文化における両性具有的存在の偏在を学ぶ。
多神教っぽくて面白かった。やはり、異端はすなわち宗教である、なんて。
後半は、戦後のゲイ、ニューハーフ、女装の文化を、著者の体験に基づき
非常に詳しく開陳してくれた。
これは大変に面白い本だった。

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