22.11.08

川上未映子『乳と卵』

芥川賞受賞作を読むなんてかなり久しぶりに感じる。
評判は聞いていたが、読んでみると大変よかった。
これぞ芥川賞やろ。
こういう才能が見えてる作品っていいよね。
« On ne naît pas femme, on le devient. » という、
Beauvoirの言葉を、読みながら真っ先に思い浮かべた。
男も女も読めば良いと思う。
文章のリズム感もミュージシャンならではだな、と。

併録の『あなたたちの恋愛は溺死』はちょっと残念だったが、
タイトルは、例えば本谷有希子みたいなやつにパイ投げのようにぶつけたい。

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