・モーガン・スパーロック『スーパーサイズ・ミー』
これのパロディーや批判作品はけっこうあるけど、
問題はその舞台がアメリカであるということだから、
オランダでやろうと日本でやろうと無駄だと思う。
結局、自由の国アメリカの自由ってのは新自由主義の自由だってことね。
カネだよ、カネ。あーやだやだ。
まぁ、それはええとして、いい映画だったと思う。
肩も凝らず、楽しめたし、へー、みたいなのもあった。
・大島渚『悦楽』
ありそうなシナリオで、大島らしさもあんまり感じられんかった。
・成瀬巳喜男『鰯雲』
カラー! 舞台は厚木! の、農村で、電車が走り始めている。
戦後の変化の波、特に農地改革に振り回されながら
ゆっくりと漕ぎ出す旧家の、没落? いや、変革。
淡島千景が名演技すぎる。
原節子が霞んでしまうのではないか、というくらい。
木村功も中村鴈冶郎も、みなはまり役で、
自分としては、どの点から云っても
成瀬巳喜男の最高傑作なのではないかと思う。
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