保土ケ谷区西谷を折れて北へ。都筑区星谷を経て港北ニュータウンへ。
高台をまっすぐに太い道路を、まっすぐに下り、登る。
両脇は森か畑。風が吹いて心地よい。
仙台の、泉中央へと北上する道を、ふと思い起こさせる。
MGの脇を抜け、パークタウンへ至る道。
確かそこにも、桜ヶ丘という地名があった。
空が広かった。風が吹き、海も見えないヨコハマが陸を続く。
突如目の前に開ける港北ニュータウン。
建物の大きいばかりの、ひとの少ない小さい街だ。目立つのは際限なく大きい看板。
こんな景色が郷愁を煽るなら、私に故郷なんかなかったことになる。
幾本かの直線が空を区切るだけの景色だ。
ここに歴史はない。この明らかな嘘から醒めないために、横浜市立歴史博物館がある。
自転車のペダルを漕げば漕ぐだけ、面白いほどに進む。
どこまでも行けそうな気がした。
地図を見ると、川崎を越えて、東京は数センチ。
南の相模湾へ、道路が太く延べてある。
しかしどこへも行かない。
帰宅し、飯を喰って、この心地よい体の疲れを眠った。
暖かい日だった。明日は寒波がすさぶらしい。
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