8.5.10

アルモドバル『トーク・トゥ・ハー』、オゾン『スイミング・プール』

・ペドロ・アルモドバル『トーク・トゥ・ハー』

昏睡状態に陥った女と、それに語りかける男、の男女が二組。
ベニグノのひた向きさと愚かしさが分ち難くて、それがまた胸を打つ。
にしても、アルモドバルの映す女性は綺麗で、思わず嘆息する。


・フランソワ・オゾン『スイミング・プール』

プール、性衝動、本、家族関係、…。
筋がありすぎて摑みどころがない感じ。
サラとジュリ、どちらも典型的なイギリス人と南仏人の様式、が、
お互いに惹かれあって交錯しているのか。
推理小説家サラの側にある虚構が、ジュリを通して現実にも溶けてきている、
そんなふうな謎の多い作品だった。面白かった。

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