8.3.09

リュック・ベッソン『ニキータ』


ボブといいマルコといい、
ニキータが駆け抜けた直後のニキータの残像を
愛でていた、ただそれだけなんじゃないかと思った。
だから、最後にいなくなってしまい、
お互い淋しくなるな、なんて云っても、
もとより少しずつ募っていた淋しさなのだ。
あ、でも、マルコは最後に追いつきかけたかな。

直前の自分を摑んでくれるひとはいても
自分の置かれた情況を理解してくれる人をニキータは持たず、
そして守秘義務ゆえに持てない。
初めて情で訴えかけたヴィクトルに決定的に打ち負かされた、
まさにそのことによって、彼女は地の果てに消える。

あんまし関係ないけど、聴き取りやすいフランス語だった。

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