『ラブ&ポップ』の監督だな、と思った。日常の描き方が。
端緒はどうでもええ事柄やのに忘れ得ない出来事にまで
物語が膨らんでゆく、というような流れとかが。
カメラワークは控えめやったけど、色遣いはやはり絶妙。
特に、夜のプールになずなが立てた波、とか、いろいろ。
溝口健二『赤線地帯』
こんなに衝撃的で、なのに尾を引く幕切れってあるか!?
頂点でぷっつりと切られた感じ。
まるで軽やかな擱筆を見せる小説のようだった。
そして、それぞれの売笑婦たちの身に起きる哀愁の
どれをとっても、封切られた時代背景を考えると鋭く刺さる。
下手なお化け屋敷みたいなBGMも、妙にマッチしていた。
----
昨日は、生れて初めて阪急箕面線牧落駅を使った。
実家の阪急の最寄り駅なのにね。
帰宅時、何の気なしに乗った電車が終発だった。セーフ。
今日は京急の神奈川駅で人身事故、私も影響を受けた。
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmar090377/
十分か二十分程度だろうけれどもね。
妙にゆっくりと進む車窓のすぐ向こうで警官が何人も歩いていて、
最後尾の車輌の一番後ろ側に座っていたので、
おそらく亡くなった方だろう、ブルーシートが線路脇に見えた。
ゆっくりと後ずさる電車からその光景を見ながら、合掌。
0 件のコメント:
コメントを投稿