いや、なんかタイトルだけ見ると似てるなぁって。
藝術の根本が耽美にあった時代だな、と思った。
シュールレアリスムも自然主義も、まだまだ新流派だったのだな、と。
でも、瞠目して観る態度は、藝術にとっては変わらない。
その意味で、単なる藝術論の随筆のようなこの小説は面白かったし、
第一に、文章の精度に酔うも心地よい。
ストーリーと藝術論が合致する結末は、鮮やかというほかない。
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ここ三日間ほど、横浜の生活に慣れ始めた気がする。
自転車にて家を出て、横浜駅西口を放浪したり、
海浜の公園で、音もない波を感じながら読書にあくびを交えたり、
県立や市立の図書館に行って開架を眺め歩いたり、
地名と地図を交互ににらめっこしながら道を誤ったり、
春だとて安い野菜を買ったり、炒めたり、煮たり。
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