菅原孝標女『更級日記』
日常の過ぎゆく淡々たる記述なのに、
どこかしら諦観というか淋しさが漂っていて、興味深かった。
谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」
「鍵」といい、これといい、片仮名で綴られていたが、
意外にもすんなりと読めた。
この勢いに乗って『戦艦大和ノ最期』も行けるんじゃないか。
それはいいとして、谷崎潤一郎からみたら
山田詠美の初期作品なんか、まるでそっくりなのかも。
時代推移に伴う(であろう)日本人と西洋人の力関係の逆転や
視点が男か女かの相違はあれど。
もっとも、谷崎はやはりどうしてもマザコンっぽい。
主人公が老人になってもね。
-------
今日、仙台を訪れる最後の機会から帰浜した。
慈愛の輝き、という感じの最後だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿